商品情報
品質管理
あなたがドテラを選べば、それはすなわち理想的な化学組成と有用性を持った植物からやさしく慎重に蒸留されたエッセンシャルオイルを選んでいるということになります。その原料は、世界の熟練した生産者によって適切な時期に根気強く収穫されています。
それぞれのエッセンシャルオイルは厳しいCPTG®品質基準にもとづいて、注意深く入念に検査されています。エッセンシャルオイルの使用経験者であれば、このドテラの優れた品質基準が純粋で安心なオイルのためにあることをすぐにお判りになるでしょう。
CPTG品質管理
CPTG テスト
エッセンシャルオイルが純粋であることは必然です。適切な方法で生産、収穫、蒸留することは、純粋なオイルを生産する上で不可欠です。様々な合成エッセンシャルオイルがありますが、科学的な分析なしでは確実に純粋なエッセンシャルオイルを生産することはできません。エッセンシャルオイルの精密な成分分析は、性質を確保する上で最も難しくかつ大切なプロセスです。
歴史上、ガス色素分析はエッセンシャルオイルの成分を確定するために十分だと認識されてきました。しかし、様々な合成エッセンシャルオイルの生産方法が開発されるなかで、さらに精密な分析方法が必要とされています。時間をかけて、マス分光学など、新しい分析方法が開発されました。キラル分析、フーリエ変換赤外分光法、炭素同位体を専門とする分析学者達は、それぞれのエッセンシャルオイルの構造をより詳細に分析する方法を開発しています。
CPTG®試験の前に
適切な手順の栽培、収穫、そして蒸留は、エッセンシャルオイルの純粋さを保つのに重要です。適切に生産されていない、またはより高度に合成されたエッセンシャルオイルは、科学的な試験を行わない限り特定することはできません。エッセンシャルオイルにおける成分の正確な分析は品質管理において最も挑戦的で詳細な面の1つです。
1つの植物の異なる種のうち、健康維持に最も役立つ種を知ることが、優れた品質のエッセンシャルオイルを作る第1歩です。植物学者や化学者、健康に関する専門家の知識のもと、芳香化合物の自然のままの濃度を維持するために、原料となる植物は慎重に選ばれます。
良好な環境で植物を育て、慎重に収穫・運搬することは、純粋で有用性の高いエッセンシャルオイルを得るために重要です。地球を横断する生産者と蒸留者との特別なネットワークによって、原料は適切に扱われています。
CPTG®試験の過程
CPTG®試験は蒸留後直ちに始まり、各オイルの化学組成が調べられます。製造施設にオイルが運ばれると、2回目の検査が行われ、最初の検査と同じ化学組成であることを確認します。その後、ボトルに充填されたオイルに3回目の試験が行われます。それぞれの試験では、エッセンシャルオイルが汚染されておらず、製造過程で予期しない変化が起こっていないことを確認します。
CPTG®基準には次の試験が含まれます。
・官能検査
・微生物試験
・ガスクロマトグラフィー試験
・質量分析法
・フーリエ変換赤外分光法
・旋光度測定
・同位体解析
・重金属試験
歴史的には、ガスクロマトグラフィーはエッセンシャルオイルの個々の成分を特定するのに十分な試験でした。しかし、より高度な方法によって合成されたエッセンシャルオイルが開発されるようになり、更なる検査方法が必要となりました。時間が経つにつれて、個々のオイルの成分をより正確に特定するために、質量分析法、旋光度測定、フーリエ変換赤外分光法、炭素同位体解析などの試験が開発されました。
感覚検査
この検査では、人間が持っている様々な感覚を使います:視覚、嗅覚、味覚、そして触覚です。蒸留のエキスパートたちは、その工程の中でこれらの感覚を用いて製品の正確さ、純粋さを確かめることから始めます。エッセンシャルオイルの中でいつもとは違う匂いがあったり、濃度が均一ではなかったり変色していると、彼らはそのオイルに何か問題があることを瞬時に見定めることができます。そして、この検査をクリアしなければ、どのオイルも他の検査にまわされることはほとんどありません。
微生物検査
微生物検査では、菌類、バクテリア、ウイルス、そしてカビなどの生態有害物質の有無を調べます。この過程では、サンプルを抽出し、無菌のプレートの上で目に見えない菌などが繁殖していないかを細かく検証します。このテストはオイル製品が製造業者の建物に入る時点で行われ、この過程で絶対に不純物が混入していないことを確かめるのです。
ガスクロマトグラフィーと質量分析 (GC/MS検査)
ガスクロマトグラフィーでは、エッセンシャルオイルが蒸気化された後、筒状の長い管をくぐって最終的にはそれぞれの構成要素に分類されます。各構成要素はそれぞれ違う重さや化学的な特性があるため、筒状の管をそれぞれ違ったスピードでくぐり抜けます。このテストをすることにより、どの化合物が存在しているのかを確認することができます。そして、質量分析テストは先ほどのガスクロマトグラフィーテストと同時に適用され、エッセンシャルオイルの更なる化学構成分析が行われます。この質量分析テストでは、ガスクロマトグラフィーテスト中でテストにかけられた構成物質がイオン化されます。分子の重さと分子電荷を利用し、各構成物質が分析され、それぞれのエッセンシャルオイルの有効性が分析されるのです。
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フーリエ変換赤外分光(FTIR)
フーリエ変換赤外分光は、エッセンシャルオイルの有効性と製品の均一性を調べるための検査です。この検査によって、エッセンシャルオイル化合物の構成成分を特定することが可能となります。この検査スキャンでは、色々な周波数の赤外線を製品サンプルに通して光らせ、サンプルが吸収した光の量が測定されます。製品サンプルの品質は、今まで採取された数々のサンプルの実験履歴と比較されて判断されます。
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対掌性(タイショウセイ)検証
対掌性(英語でキラリティー)はギリシャ語で「手」という意味を持ち、分子の3次元定位を把握するための検査です。皆さんの手と同じように、キラル分子は2つの型があり、右側と左側に分けて識別されます。この原理は、両手を横に並べたとき、両手は左右対称でその形は一致していることと似ています。しかし両方の手のひらを上に向けて上下に重ねると、どうやってもその形は一致させることはできません。同じように、それぞれの分子は異なる化学的特性を有しており、その組み合わせなどにより、生理学的相互作用が発生して、体に様々な影響を与えます。よって、エッセンシャルオイルに合成分子が混入してしまった場合、その分子が持つ化学的特性が変化してしまい、体への生理学的相互作用も変化してしまうことになります。対掌性のテストにより、合成分子の有無を確かめることで、純度が最高レベルのオイルを生産することができます。
Isotopic analyisis.jpg
同位体解析
物質は元素と呼ばれる小さな構成物の組み合わせで作られています。多種類の元素が存在しますが、元素の中にある陽子によってはっきりとした違いがあります。同じ元素であれば陽子の数は同じですが、中性子の数が異なっている元素が安定して複数存在することがあります。これを、同位体(アイソトープ)と呼びます。炭素には2つの安定同位体である炭素12(6つの陽子と6つの中性子)と、炭素13(6つの陽子と7つの中性子)が存在しています。この比率は、その植物が世界のどの場所で育つかよって異なります。
特別な質量分析計を使用すると、エッセンシャルオイルの中にどれだけ同位体が存在しているかを測定することができます。同じ場所で収穫された原料で製造されたエッセンシャルオイルあれば、その化学組成は同じ比率で同位体を持ちます。もし同位体の比率が異なる場合、品質管理者はそのエッセンシャルオイルに混ぜ物が入っているされていることを特定します。
重金属テスト
重金属テストを通して、エッセンシャルオイルに含まれる重金属の量を測定します。正しく蒸留されたならば、エッセンシャルオイルは重金属を含んでいません。ICP-MSと言われる検証方法は、高いエネルギーを発するの誘導結合プラズマ(ICP)という手段を使用してサンプルをイオン化します。その後、サンプルは質量分析装置によって分解され、どの要素にどれだけ重金属が含まれているか検証することができます。